1.定年が目の前に
1−3 生きがい
私たちには社会生活の中で、社会や仲間のために、何か役に立つ働きをしたときに、一般的には“働きがい”を感じるものです。たとえば、自分たちの会社の中で、何か役に立つことをして、上役にほめられたりすれば、“働きがい”を感じます。ボランティア活動・宗教活動・地域社会での活動などみんな同様です。
一方私たちは個人的色合いが強い生活のなかで、例えば子供が入試に合格したり、友人とゴルフに行ったとき、しみじみと幸福感を味わったりします。そういう幸せ感を先ほどの“働きがい”という言葉に対応させて、“暮らしがい”と名づけてみました。
そういう意味での“働きがい”と“暮らしがい”の両方がうまくバランスしたときに、私たちは自分の生活に“生きがい”を感じるのではないかと思うのです。
老後の生きがいのパターンはどう変わるのでしょうか。今まで大きなウエイトを占めていた会社での“働きがい”はいっぺんになくなってしまいます。毎日が日曜日ではありませんが、少なくとも個人的な自由時間はたっぷりとあって“暮らしがい”のための時間はいくらでもとれるのです。
老後の人生は余程努力して、積極的に社会との繋がりを求めなければ、あなたの“働きがい”はどんどん小さくなってしまいます。老後の働きがいのためには、その仕事による金銭的報酬があるかどうかはたいした問題ではありません。あなたの働きが社会的にみて、少しでも意味があるのであれば、そこに“働きがい”が生まれてくるのです。
|